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核融合研究所小森所長一行が中国科学院詹文竜副院と会談

2010年6月3日(木)、日本から核融合科学研究所 (NIFS) の小森彰夫所長、東井和夫教授他3名の職員が北京を訪問し、中国科学院 (CAS) 本部で詹文竜副院長と会談しました。この会談には中国科学院等離子体物理研究所 (IPP, CAS) 研究員、中国科学院国際合作局の邱副局長、JSPS北京センターの福西所長らが同席しました。核融合科学研究所と中国科学院等離子体物理研究所は2001年から日本学術振興会 (JSPS) の大学拠点交流事業「プラズマ·核融合―先進核融合炉の炉心と炉工学に関する研究」 を開始し、今年はその10年目の最終年に当たります。

会談ではまずCAS の詹文竜副院長が、CAS は未来のエネルギー源として最も重要な核融合炉の開発に力を入れているが、この研究は国際共同研究が不可避であり、大学拠点交流事業によって創り出されたプラズマ?核融合分野の日中研究者ネットワークは研究を推進する上で大きな力になっているとし、JSPSとNIFSへの感謝の言葉がありました。そしてこのネットワークを日中から日中韓に拡大することによってさらに大きな発展が期待できるので、今後は韓国を加えた共同研究体制を構築したいと述べました。

これに対してNIFSの小森所長は、NIFCにおけるプラズマ·核融合研究の最近の発展について説明した後、拠点交流事業が創り出したプラズマ·核融合に関する日中研究者ネットワークは強固なものであり、CAS 側の考えと同じく韓国とも連携し、このネットワークをさらに拡大し、核融合炉の実現に向けて努力していきたいと述べました。またCASとNIFSの双方からJSPSに対して日中韓3カ国の連携が実現するように支援してほしいとの要望がありました。