4 月 29 日 ( 木 ) に中川文部科学副大臣一行が中国国家自然基金委員会（ NSFC ）を訪問し、鳩山政権が検討を始めたアジア·リサーチ·エリア構想について中国側の考えを聞いた。アジア·リサーチ·エリア構想は、日中韓が中心になってアジア·リサーチ·ファンドを設立し、この資金によってアジア域内のさまざまな課題を解決するための共同研究を強力に推進しようとするものである。アジア地域がアメリカ、ヨーロッパに並ぶ世界の科学技術の中心になるためには基礎科学の振興が不可欠であることから、中川副大臣はアジア·リサーチ·ファンドの対象としてまず基礎科学の振興を取り上げたいとの考えを表明した。これに対して NSFC の沈文慶·国際担当副主任は基本的に賛同する意向を表明した。この会談には日本側は中川文部副大臣の他に文部科学省の木曽·国際統括官、日本学術振興会北京研究連絡センターの福西所長ら10名が、中国側は沈文慶·国際担当副主任の他に常青·国際合作局副局長ら 5 名が参加した。