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JSPS中国同窓会2013年学術シンポジウム(報告)

2013年12月7日(土)、JSPS中国同窓会シンポジウムを広東省生態環境与土壌研究所(広東省広州市)で開催し、会員ら約40名が参加しました。

シンポジウムは2部構成で実施し、前半は学術シンポジウム「日中における土壌汚染と農作物の安全」を、後半は2013年Bridge Fellowship Program採択者による報告を行いました。

前半の学術シンポジウムでは、東京大学·秋田県立大学名誉教授の茅野充男先生が「Phytoremediation of Cd contaminated arable soil in Japan」と題して、日本における土壌汚染の状況や、カドミウムなどの土壌汚染物質の除去方法などについて、詳細なデータを交えこれまでの研究活動の一端について講演されました。続いて、茅野先生と共同研究を行ってきた広東省生態環境与土壌研究所の陳能場先生(JSPS中国同窓会広東支部長)が「土壌汚染と食品の安全」と題し、中国の土壌環境や土壌汚染が人体に与える影響、中国の食品の安全などについて講演されました。いずれの講演に対しても、参加者から多くの質問が出され、本テーマへの関心の高さが伺えました。講演者のお二人は、長年共同研究を継続されており、陳先生が2002年~2004年にJSPS外国人招へい研究者事業で日本に滞在した際も、茅野先生が受入研究者の一人として研究に携わるなどの実績がありました。

茅野充男先生による講演
陳能場先生による講演

後半は、JSPS国際事業部加藤久部長が、JSPSの国際交流事業について、現在実施中の研究者招へい事業や外国人特別研究員事業、また他国のJSPS同窓会活動などについて紹介しました。

加藤国際事業部長によるJSPS事業紹介

加藤部長の紹介にもあったBridge Fellowship Programについては、2013年度に採択となった5名の同窓会員が、同事業により日本へ再渡航した際の研究成果を報告しました。Bridge Fellowship Program事業は同窓会員からの関心が特に高く、毎年募集時には多くの申請があります。この事業で得られた成果を同窓会員へ発信することで、日中学術交流のさらなる発展につながることが期待されます。報告した会員はみな一様に、再度日本に滞在し共同研究をする機会が得られたことへの感謝の言葉を述べられました。