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「言語研究と日本語学:現状と将来」シンポジウム(報告)

2014年3月22日(土)に北京日本学研究中心(北京市、北京外国語大学内)において北京日本学研究中心-対照言語行動学研究会 北京共同シンポジウム2014「言語研究と日本語学:現状と将来」(主催:北京日本学研究中心、対照言語行動学研究会、後援:JSPS北京研究連絡センター、国際交流基金北京日本文化センター)が開催され、言語学、日本語学など言語を取り巻く幅広い分野から研究者と学生約50名が参加しました。当センターからは和田センター長が出席しました。

本シンポジウムは、日本の対照言語行動学研究会が10年以上続けている研究会を北京日本学研究中心との共同シンポジウムという形で初めて中国で開催したものです。

北京日本学研究中心の譙燕教授は言語分野で初の日中共同の研究会が開催できたことの意義を強調され、また和田センター長は人文科学分野での学術交流をJSPSとしても応援していると挨拶しました。対照言語行動学研究会の氏家洋子世話役(ノートルダム清心女子大学)により、言語研究の現状に対し、人間の精神活動との不可分性を追究する伝統的な日本語学が今後大きく貢献できるとの展望が示されました。

和田センター長による挨拶

続いて、統語論、語彙論(語の形成、語の用法)、言語行動、日本語教育の4つのセクションの討義に移りました。譙燕教授、施建軍教授 (ともに北京日本学研究中心)と山田昌裕教授、秋元美晴教授(ともに恵泉女学園大学)の講演では、日本語および漢語圏の言語研究の最新の話題が議論されました。また、9件の論文発表によって活発な討議が行われ、最後に戴宝玉教授(上海外国語大学)が成果をまとめられて閉会となりました。

JSPS北京研究連絡センターでは、今後もこのような日本の大学の中国における学術交流活動を支援していく予定です。