JSPS中国同窓会会長である孫振東教授、並びに同窓会会員の中国科学院·陳亜寧研究員、賀斌研究員、王弋研究員のご協力のもと、2019年6月12日（水）·13日（木）に、それぞれ中国科学院新疆生態与地理研究所およびカシュガル大学においてJSPS事業説明会を開催しました。

中国科学院新疆生態与地理研究所での説明会には、40人以上の博士研究員や学生の方々にご出席いただき、オーガナイザーの陳亜寧研究員に司会をご担当いただきました。陳先生より、本説明会の趣旨について、簡単にご説明いただいた後、廣田センター長よりJSPSが実施している各国際交流事業について紹介があり、主要なプログラムについては、申請書の書き方や、重視するポイント等について、説明がありました。

続いて、JSPS同窓会会長である孫振東教授、並びに同窓会会員の中国科学院·賀斌研究員、王弋研究員より、それぞれの経験談をお話いただき、多くの博士研究員や学生の方々がメモを取ったり、スライドの写真を撮ったりする様子が見られ、JSPS事業に強い関心を持たれたようでした。

また、説明会後は、中国科学院新疆生地所の張元明所長との会見を行い、廣田センター長との間で、今回の説明会を機に、新疆の研究者の方々により多くの連携·交流の場が提供され、日中の共同研究が積極的に展開されることを期待する旨のお話がありました。

続くカシュガル大学での説明会では、皆様のご協力により100名近くの教員や学生の方々に参加いただきました。カシュガル大学物理与電気工程学院の夏立新副院長の司会のもと、JSPSの各国際交流事業説明に続き、王先生から日本での研究生活についてご説明いただくとともに、女性研究者の立場から、事業採択中に産前産後·育児休暇が取得できること等についてもご紹介いただきました。続いて賀先生から、特別研究員事業への申請方法やJSPSの支援内容、日本での研究生活、心得等について詳しくご説明をいただき、孫同窓会会長からは、日本の研究室も各国から研究者が集まり、非常にグローバルな環境にあること等についてご紹介があり、ぜひJSPS事業に応募・参加いただき、その後は同窓会員として日中の研究協力を進めていただきたい旨のご説明があり、多くの参加者が聞き入っていました。

その後、カシュガル大学の季峰副書記との会見を行い、カシュガル大学の概略についてご説明いただくとともに、廣田センター長との間で、JSPSの各種交流事業を活用いただき、新疆地区の人材育成、日中共同研究活動が大いに進展することを期待する旨のお話がありました。

今回の事業説明会は、初めての新疆ウイグル自治区での開催でしたが、たくさんの若手研究者や教員・学生の皆さんが参加してくださいました。今後もJSPS中国同窓会活動が活発に行われ、新疆地区ととともに発展していくことを期待しております。