2010年9月3日、北京市胡同地区、后海北岸にある宋慶齢故居で、「孫文、宋慶齢と梅屋庄吉」展の開幕式が挙行されました。この展覧会は辛亥革命100周年記念行事の一つとして、中国宋慶齢基金会、中国人民大学、日本平和貢献センター、日本温故創新会が協力し、中日友好の歴史のルーツを再確認する目的で開催されました。

梅屋庄吉は孫文の中国民主革命を支援するために莫大な資金を援助し、また孫文と宋慶齢との結婚を取り持った人物として有名です。開幕式では胡啓立基金会主任、福田康夫前首相、駐中国日本大使館の丹羽宇一郎大使（山田重夫公使が代理）が挨拶しました。また日本側からは梅屋庄吉のひ孫に当たる小阪文乃さん、アジア平和貢献センターの西原春夫理事長、日本学術振興会北京研究連絡センターの福西所長、東京大学北京事務所の宮内所長らが、中国側からは中国外交部、中日友好協会、人民大学などの関係者が多数出席しました。

今回の展覧会には上海万博の日本館で開催された「孫文と梅屋庄吉展」での展示品に加えて、宋慶齢故居に所蔵されていた孫文と梅屋庄吉夫妻との手紙などが展示され、 孫文、宋慶齢、梅屋庄吉 三人の固い友情の絆を思い起こさせてくれます。東京の日比屋公園にある有名なレストラン「松本楼」は梅屋庄吉、 孫文、宋慶齢がよく出会っていた場所で、 小阪文乃さんは現在その松本楼の常務をされています。

開幕式で挨拶する福田康夫前首相