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2010年日本語教育セミナー開催

2010年8月25日~26日に中国教育国際交流協会の逸夫会議センターにおいて2010年日本語教育セミナー(2010年日语教学研讨会)が開催されました。主催者は財団法人日本語教育振興協会と中国教育国際交流協会です。前回のセミナーは2007年に開催されたので3年振りの開催となりました。セミナーには日中の日本語教育支援機関の関係者に加え、日本からは約50校の日本語学校の教師が、中国からは大学の日本語学部の教授や日本語教師が参加しました。現在日本には約13万人の留学生がいますが、そのうち約 8万人は中国からの留学生です。中国でも日本語を学ぶ学生の数は急速に増加しており、現在は82万人にも上ります。

第1日目の午前は、最初に主催者を代表して中国教育国際交流協会の銭一呈·副会長と日本語教育振興協会の佐藤次郎理事長の挨拶がありました。つづいて中国側から中国教育部国際合作·交流司の徐永吉·副司長が中国の留学生政策と出国留学状況について、吉林大学外国語学院の宿久高·院長が中国での日本語教育について基調報告を行いました。日本側からは在中国日本国大使館の柳澤一等書記官が留学生30万人計画について、日本語教育振興協会の佐藤理事長が最近の日本語教育機関の状況と動向について基調報告を行いました。

午後はパネルディスカッション「日中の日本語教育及び留学生交流の今後の在り方」が行われました。司会は中国教育国際交流協会の林佐平·常務理事と日本語教育振興協会の山口修理事で、パネラーとして中国側は首都師範大学の李均洋教授ら4名が、日本側は日本学術振興会北京研究連絡センターの福西センター長ら5名が参加し、両国の日本語教育と留学生交流が抱えている問題とその解決のための方策について熱心に議論しました。第2日目は日本側参加校と中国側参加者の個別相談が行われました。今回のセミナーは、日本語教育と留学生交流に対する日中両国の協力と共同の取り組みが今後ますます必要とされることを明らかにしました。