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中日フォーラム「環境とエネルギー」·北京(報告)

2012年9月14日~15日、中日フォーラム「環境とエネルギー―中日エネルギー政策の再考と展望」(主催:清華大学日本研究センター、清華大学低炭素エネルギー実験室、後援:日本国際交流基金北京日本文化センター、日本学術振興会北京研究連絡センター)が清華大学にて開催され、当センターより佐々木センター長他2名が出席しました。

開会式では最初に清華大学の謝副学長による挨拶があり、この中で今年の4月に福島県を訪問された経験が紹介され、今最も重要視されている領域の日中の研究者らのフォーラムを通じた益々の交流深化を祈念するとの挨拶がなされました。引き続いて日本国大使館堂ノ上公使より、今フォーラムが現下の日中関係の不安定な中にありながらも開催されたことに対する謝辞の後、近く日本政府から示されるエネルギー政策の大幅な方針転換が行われる見通しであることや日中両国専門家らによる協力の進展を願う挨拶が述べられました。また日本国際交流基金北京研究センターの高橋副センター長より同様に挨拶が行われた後、当センターを代表して佐々木センター長より、日本学術振興会の取り組みや今フォーラムで取り上げられた分野の日本の研究者の関心の高さが紹介され、この分野での持続的なプラットフォームが構築されることへの期待が述べられました。

挨拶する佐々木センター長

本シンポジウムは、日本のエネルギー政策が2011年3月の東日本大地震の際に起きた福島原発の事故を受けて見直しされることを踏まえ、1.核エネルギーの安全と利用、2.省エネルギーと再生可能なエネルギー、3.環境と気候変化、4.防災危機管理と対応方針の4つのテーマについて、中日のこれらに関連する分野の専門家が集められて開催されたもので、14日午後より15日にわたって25人にものぼる日中の研究者から最新の研究発表が行わるとともに活発な討論が展開され、今フォーラムは盛況のうちに幕を閉じました。

北京研究連絡センターでは、日本の各大学等が中国で実施するフォーラム等に対する支援事業を行っており、今回のシンポジウムもその一環で実施されました。今後もこのような学術交流やネットワーク形成に関するイベントを引き続き支援していく予定です。