2012年11月3日(土)、北大博雅国際酒店(北京市)においてJSPS中国同窓会2012年理事会·総会が開催されました。
JSPS中国同窓会は会員間の相互交流と友好、日本と中国の相互理解と友好関係を促進することを目的とし2010年11月20日に設立され、今年で3年目を迎えました。これまでにJSPS中国同窓会による学術シンポジウムを各地で開催するなどの活動を行い両国間の学術交流の発展に貢献してきました。
午前9時から開催された理事会には、地域別におかれた支部とそれを総括する7つの地区からそれぞれ19名の理事が参加しました。最初にJSPS中国同窓会の余会長より挨拶が述べられた後、第2期理事会の構成員案が承認され、その後今後の理事会のあり方や同窓会の活動についての意見交換が行われました。意見交換の中ではJSPS中国同窓会活動の自立に向けて参加した全ての理事から積極的な意見が出され、予定の時間をオーバーするほど充実した会となりました。
引き続き開催された総会では、最初にJSPS北京研究連絡センターの佐々木センター長より、今回は日中情勢に鑑み学術シンポジウムは開催せず、JSPS中国同窓会理事会·総会のみの開催となった経緯の説明と、それでも予定していた会場を埋め尽くすほどの約80名もの会員が理事会·総会のために集まったことに対しての謝辞が述べられました。その後余会長より、①総会に先立って開催された理事会で承認された第2期理事会構成員、②これまでの活動報告や今後の活動予定、③2012年度のBRIDGE Fellowship Program採用状況についてが報告されました。引き続いて水野副センター長より、JSPS東京本部が組織する13カ国にある他のJSPS同窓会やそれらの活動状況についての簡単な紹介が行われました。その後BRIDGE Fellowship Programの2011年度と2012年度の採用者の中から4人が、このプログラムを利用して日本へ渡航した際の研究報告やネットワークの構築状況、そして今後の取り組みなどについての紹介が行われ、総会は盛況のうちに幕を閉じました。
挨拶する佐々木センター長 |
説明を行う水野副センター長 |
総会終了後に開催された懇親会では、中国各地から集まったJSPS同窓会会員がそれぞれ所属する機関や研究分野を超えて、「日本」や「JSPS」という共通項の下で自由に交流することで普段は交流の機会が少ない会員間でも大変有意義な時間を過ごすとともに大いに親睦を深めることができました。
北京研究連絡センターは、今後もJSPS中国同窓会の運営に必要な事務を行っていくとともに、今回の理事会で出された積極的な意見をもとに、JSPS中国同窓会の自立的に向けて、このような全体の活動に加えて支部ごとの活動がさらに活発化するような支援をしていきたいと考えております。
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