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International Symposium on Natural Products Chemistry and Chemical Biology 2012(報告)

2012年11月24日(土)~25日(日)、浙江大学(杭州市)において浙江大学および名古屋大学主催によるInternational Symposium on Natural on Products Chemistry and Chemical Biology 2012が開催され、このシンポジウムを後援したJSPS北京研究連絡センターより佐々木センター長ほか2名が参加しました。

最初に浙江大学薬学院薬学研究所の戚建華副所長より、このシンポジウムを今年も開催できることへの感謝と今年の4月に亡くなられこれまでこのシンポジウム開催や共同研究などで多大な貢献をいただいた名古屋大学の坂神洋次教授に対しての追悼シンポジウムにしたいとの挨拶が行われました。引き続いて神奈川大学の上村教授より、坂神教授の化学生物学領域における輝かしい研究業績と研究に対して真摯で熱心な姿が紹介され、坂神教授への追悼の言葉が述べられました。引き続いて佐々木センター長より中国で開催するシンポジウムに日本の研究者のみならずドイツや韓国からも研究者が参加しており多国間による交流によりさらなる共同研究の進展を願う挨拶が行われました。

挨拶する戚建華副所長 上村教授より坂神教授が紹介される 挨拶する佐々木センター長

このシンポジウムは主に各国天然物化学と生物学研究者を対象として、同分野の国際的な交流を活発にすることにより、世界における天然物化学と化学生物学研究の促進と向上に寄与することを目的として開催されたもので、昨年に続いての開催となりました。

その後2日間にわたり天然物化学と化学生物学の最新の進展や技術などをテーマにした日本、中国、ドイツ、韓国から20名の研究者がそれぞれの最新の研究動向や成果について研究者発表を行いました。またこのシンポジウムは日本学術振興会が実施するアジア研究教育拠点事業の「アジア発ケミカルバイオロジー」(日本側研究機関·京都大学)の共同研究の一環として開催されたものでもあり、会場には150名近くの参加者が集まりその中でも若手の研究者や大学院生といった参加者が多くを占め、これらの領域のトップレベルの研究者の発表を聞き入るとともに熱心にノートをとる様子などが見られました。また質疑応答の時間では熱心に質問をする様子やコーヒーブレイクの時間においても積極的に意見交換をする姿が見られるなど、2日間にわたるシンポジウムは新しい共同研究の可能性も含むなど盛況のうちに幕を閉じました。

シンポジウムの様子 全体写真

北京研究連絡センターでは、日本の各大学が中国の大学と共同で主催するシンポジウム等に対する支援事業を行っています。今後もこのような学術交流を行っているイベントを引き続き支援していく予定です。