International Workshop on Frontier of Science and Technology 2014
2014年12月6日(土)に杭州天元大厦(杭州市)において、NSFC-CAS-JSPS共同シンポジウム「International Workshop on Frontier of Science and Technology 2014」を開催しました。
このシンポジウムは、JSPSのカウンターパートである国家自然科学基金委員会(NSFC)、中国科学院(CAS)と共同で毎年開催しています。今年は、JSPS中国同窓会新会長·浙江大学の張宏教授が企画段階から中心となり、開催準備等行っていただきました。今年の共同シンポジウムのテーマは、「Frontier of Transnational Medicine: Molecular Imaging」でした。日本側及び中国側研究者計14名の方々にご講演を行っていただきました。会場には、約80名もの学生及び研究者が集まりました。
NSFC-CAS-JSPS 共同シンポジウムでは、初めに大会名誉主席陳凱先院士、NSFC張永濤部長、CAS劉寧氏から挨拶が述べられました。続いて、JSPS北京研究連絡センター和田センター長からJSPS事業及び北京センターの活動について紹介を行いました。また、JSPS中国同窓会新会長·浙江大学の張宏教授から、これまでの張宏教授とJSPS及び日での御研究について紹介が行われました。
午前は、中国工程院于金明院士の「Functional Imaging and Radiotherapy」についてのご講演から始まり5名の日中研究者の方にご講演いただきました。理化学研究所の渡辺恭良センター長·部門長のご講演の後には、今後の日中共同研究の可能性についても話し合われる場面もありました。
午後は、大阪大学は畑澤教授の「Molecular Stroke: astrocytic energy metabolism for prevention of infarct volume expansion」のご講演より開始され、9名の日中研究者の方にご講演いただきました。慶應義塾大学の村上先生が「Clinical applications of 3D-PET/contrast CT for cancer therapy」についてご講演された際には、学生達から機械の使用方法についてアドバイスを求める場面もみられました。
今回の共同シンポジウムでは、出席者の多くが浙江大学の大学院生であり、研究者へ実験を行う際のアドバイスを求めたり、積極的に質問を投げかけている姿が印象的でした。
今後もJSPS北京研究連絡センターは、中国国内の学術研究機関と連携して、シンポジウムを開催していく予定です。
なお、今回シンポジウムで発表された貴重な資料は下部からダウンロードできます。
プログラム
Program |
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講演者所属·氏名
Speaker |
講演タイトル
Title |
資料 |
山東省癌医院、中国工程院院士
于金明(YU Jinming) |
Functional Imaging and Radiotherapy |
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理化学研究所教授
渡辺恭良(WATANABE Yasuyoshi) |
PET Molecular Imaging for Medical Innovation |
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中国科学院化学研究所研究員
高明遠(GAO Mingyuan) |
Functional Nanoparticles for Tumor Imaging |
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放射線医学総合研究所教授
佐賀恒夫(SAGA Tsuneo) |
PET imaging of cancer hypoxia and development of internal radiotherapy targeting hypoxic microenvironment |
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汕頭大学癌医院教授
張国君(ZHANG Guojun) |
Optical Molecular Imaging: Its Basic Aspects and Translational Medicine in Oncology |
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大阪大学教授
畑澤順(HATAZAWA Jun) |
Molecular Stroke: astrocytic energy metabolism for prevention of infarct volume expansion |
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東南大学医学院教授
滕皋軍(TENG Gaojun) |
Molecular Imaging in Stroke |
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慶応義塾大学教授
村上康二(MURAKAMI Koji) |
Clinical application of 3D-PET/CECT for cancer therapy |
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浙江大学教授
田梅(TIAN Mei) |
Dopaminergic PET Imaging in Neuropsychiatric Disorders |
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国立循環器病研究センター教授
飯田秀博(IIDA Hidehiro) |
Quantitative SPECT as a tool for molecular imaging research |
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中国医学科学院阜外心臓血管医院教授
何作祥(HE Zuoxiang) |
Molecular Imaging in Cardiovascular Diseases |
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放射線医学総合研究所教授
須原哲也(SUHARA Tetsuya) |
In vivo imaging of designer receptor that enables to modify cell function and reward-related behavior in monkeys |
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中国科学院深圳先進技術研究院教授
鄭海栄(ZHENG Hairong) |
Ultrasonic Molecular Imaging and Theranostics |
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先端医療振興財団先端医療センター教授
千田道雄(SENDA Michio) |
Regulatory issues in PET drug development and standardization of PET imaging |
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