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JSPS中国同窓会2016年理事会·総会·セミナー

2016年10月22日(土)、JSPS中国同窓会2016理事会·総会·セミナーを天津市の天津喜来登大酒店及び天津医科大学で開催しました。

総会に先立ち開催された理事会には、会長、副会長及び支部長の4名が出席しました。浙江大学の張宏会長により議事が進行され、次期役員の選出および今後の活動について意見交換を行いました。まず、次期役員の選出について、現役員の任期満了に伴い、昨年度の理事会で決定した方針に基づき、新たな役員として会長、副会長、支部長を選出しました。今年度中に理事会員に実施した意向調査の結果をふまえて、天津医科大学の孔徳新教授(現副会長)が新たにJSPS中国同窓会会長に就任することで承認されました。また、新支部長には立候補した8名が承認され、新支部長の中から3名が新副会長として承認されました。

続いて2016~2017年度事業報告·計画等について意見交換が行われました。意見交換では、遠方からの会員がより積極的に同窓会活動に参加できるような日程調整の提案、会員への同窓会活動参加をJSPSから積極的に働きかける必要があるといった意見が出され、今後の同窓会活動について建設的な議論が行われました。

理事会の様子

理事会に続いて行われた総会では、呉寿栄副会長の司会により議事が進行され、会員ら35名が参加しました。まず始めに、張宏会長および廣田薫北京研究連絡センター長から挨拶がありました。その後、理事会報告として新役員が選出されたことについて報告があり、続いて、2016年度の活動報告、2016年Bridge Fellowship Programの採択結果、理事会で決定した2017年度の活動について報告があり、任期を終えた前役員に対し、これまでの同窓会活動への慰労として、廣田薫センター長から記念品の贈呈がありました。続いて、張教授から同窓会会長を引き継いだ孔会長が就任の挨拶を行いました。会員への信頼の意と前役員への感謝の意が述べられた後、今後の方針として、同窓会総会と支部会の活動を積極的に実施していきたいこと、同窓会活動の一環としてJSPSが支援をしているシンポジウムの開催やBridge Fellowship Programは会員にとって非常に有益であり、ぜひ活用してもらいたいことのご説明がありました。

続けて、Bridge Fellowship Programの採用者による研究報告を行い、中国科学院蘇州ナノテク·ナノバイオ研究の張智軍研究員、上海交通大学物理与天文系の姚忻教授、上海交通大学附属第一人民医院の趙晋華教授、上海交通大学国際与公共事務学院の呂守軍教授、中国科学院地質与地球物理研究所蘭州油気資源研究中心の鄭国東研究員、華東理工大学化学与分子工程学院の張金龍教授の計6名の研究者から、同事業での具体的な研究交流活動について、スライドを交えた報告をいただきました。JSPS事業で構築された研究者ネットワークの広がりや次の世代へと引き継がれている実績が、次々に熱く語られました。

張智軍研究員 姚忻教授 趙晋華教授
呂守軍教授 鄭国東研究員 張金龍教授

午後のセミナーは、会場を孔会長が所属している天津医科大学へ移し、日本から2名、中国から1名の講演者を招いてご講演いただき、約50名が参加しました。テーマは、「Scientific Health Care for Longevity」。日本の高齢者向け医療制度や西洋医学や中国医学に基づいた健康に関する知見に、多くの参加者が熱心に聞き入っていました。総会·セミナーは中国各地の中国同窓会会員が所属する機関や研究分野を超えて集まるため、普段は交流の機会が少ない会員同士でも様々な交流ができる貴重な機会となっています。全体を通じて、今回も参加者間で大変有意義な時間を過ごすことができました。

セミナーの様子 天津医科大学生命意義展示室見学の様子

JSPS中国同窓会は日中両国間の学術交流の発展に寄与する目的で2011年11月20日に設立され今年で7年目を迎えています。会員は約1,290名と現在も増え続けており、各国で組織されたJSPS同窓会の中で最大規模な同窓会です。北京研究連絡センターでは今後も中国同窓会の活動を支援していく予定です。

集合写真