2018年4月17日から21日にかけて藤田副センター長がウランバートル(モンゴル)を訪問しました。滞在中はモンゴル科学技術大学、モンゴル国立大学、新モンゴル学園や政府特別基金·モンゴル科技基金会に行き、学術交流や共同研究の可能性を探ったり、大学の授業を参観したり、日本の大学事務所の見学や事業説明を行い、最後に留学フェアにも参加してきました。
まず、モンゴル科学技術大学では資源学部所属のJARGALAN Sereenen先生にお話を伺いました。先生は日本の九州大学と秋田大学と研究および学生交流を行っており、毎年夏には日本から教員と学生たちがモンゴルを訪れるそうです。先生ご自身は東北大学で博士学位を取得し、その後、JSPS Fellowとして産業技術総合研究所で研究をされた経験があります。
モンゴル国立大学ではBaldorj OCHIRKHUYAG 副学長にお話を伺いました。同大学では10の新規事業を打ち立て、そのためのチームを作り、実施に向けて努力しているとのことでした。また、同大学にある名古屋大学日本法教育研究センター·モンゴル国立大学法学部の日本語で行われている授業を参観しました。難しい法律用語を日本語で説明している姿に驚きました。
新モンゴル学園では山形大学での留学経験を持つJanchiv GALBADRAKH理事長と関係の皆様にお会いしました。同学園は小学校から高校までの一貫校で、教科や語学だけでなく規律や道徳も学ぶという教育方針だそうです。また、同学園内8階には秋田大学モンゴル事務所があり、毎年同学園から優秀な学生が秋田大学へ行き、学んでいるそうです。ほかにも1階のキャリアサポートセンター内には山形大学サテライトオフィスがありました。
政府特別基金・モンゴル科技基金会(以下基金会)ではENKHJARGAL Damdin会長とAMARSAIKHAN Bazarモンゴル厚生省アドバイザーにお会いし、基金会に関係する理系の11か所の研究所から教授と若手研究員各1名ずつの計22名が集まる中、JSPSの事業説明をさせていただきました。
昨年9月にも参加した留学フェアに4月も参加しました。フェアには高校生から大学院生まで幅広い子供や学生が来場していました。
これらのほかにも、日本の大学へ留学し、帰国後日系企業で活躍する方や自ら学校を運営し子供たちを育てている方にもお話しを聞くことができました。日本での留学時代のことから現在の状況までいろいろなお話を伺うことができました。
今回の訪問ではどの大学や機関、そしてみなさんも日本と日本の学術・教育に対して大変興味を持っており、まだまだこれから発展していくモンゴルと日本の懸け橋になっていってくれるに違いありません。更なる発展を願います。
Baldorj OCHIRKHUYAG副学長と |
秋田大学モンゴル事務所前 |
日本語で発表する学生 |
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