2025年11月1日(土)遼寧省大連市において、JSPS中国同窓会遼寧支部シンポジウム「2025年大連市空間探査と生命健康インテリジェント感知シンポジウム」を開催しました。JSPS中国同窓会シンポジウムは、例年、JSPS中国同窓会会員からの申請を受けて開催しているイベントであり、今回は、大連大学副学長の劉海文教授がコーディネーターを務めました。会場には、研究者や学生、同窓会員等約150名が集いました。
開会にあたり、大連市政協郝明副主席及び大連大学趙作偉党書記より祝辞をいただきました。当センターの今城佳奈子副センター長からは祝辞を述べるとともに、JSPSの実施している主要な国際交流事業について説明を行いました。続いて、史生才中国科学院紫金山天文台研究員(中国科学院院士)から基調講演がありました。史生才研究員は、日本の国立天文台での研究経験をお持ちです。その後、共催機関である中国電子科技集団有限公司の主任専門家2名及び劉海文教授からも基調講演がありました。
午後の分科会では、「宇宙探査と電波天文」「低空経済(ドローン等を活用した経済活動)」「低空医療と健康感知」「大連市低空経済産業化の着地及び場面応用」の4つのテーマに分かれ、研究発表と活発な討論を行われました。全国から計38名の研究者や専門家が発表を行いました。
劉海文教授は中国の宇宙戦略発展と遼寧省の低空経済の発展推進を背景に、2024年に「大連大学射頻回路・インテリジェント感知研究院」を設立しています。中国では低空経済産業と宇宙開発が著しく進展しており、中央・地方政府による政策的な支援が行われています。本シンポジウムは、電子情報システムを開発する中電科思儀科技股份有限公司及び中国電子科技集団有限公司第41研究所が共催機関であり、大学のみならず複数の企業も研究発表に参加しました。中国の航空宇宙産業の集積地といえば広東省をが知られていますが、シンポジウムでは遼寧省においても商用化と学術的意義の両面での積極的な高度化が進められていることが紹介されました。また、宇宙開発と低空経済どちらも学際的な特性を持ち、複数の分野にまたがる技術の統合の必要性が強調されていました。
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